サウナの『ここ、どうする?』をひとつずつ

こんにちは。
まっちゃんです。

前回は、島根でのサウナづくりについて書きました。

今回は、その裏側にあった、もう少し地味な話です。

サウナをつくるというと、どんなストーブを置くのか、どんな木を使うのか、ベンチを何段にするのか。

そんなことを考える仕事を想像するかもしれません。

もちろん、それもあります。

でも、実際にはサウナ室のことだけを考えていればいいわけではありません。

建物があって、電気があって、給排水があって、換気がある。

それぞれに条件があって、ひとつ決めると、別のところにも影響します。

こうした建物や設備同士の関係を、

業界では「取り合い」と呼ぶことがあります。

昔、サウナメーカーで働いていたころは、

そんな取り合いを考えるのも日常でした。

図面を見ながら、ここに壁がくる、ここにストーブがくる、この裏には設備が通る。

頭の中でいろいろなものを重ね合わせていました。

サウナ室の平面レイアウト

ただ、図面の上で成立することと、実際につくれることは、また別の話です。

図面なら、壁の位置を少し動かしたり、寸法を変えたりできます。

でも、現場にはすでにつくられたものがあります。

図面と実際の施工が違っていたら、どうするのか。

仮に是正工事が必要になっても、図面を直せば済むとは限りません。

そのとおりに施工できるのか。ほかの設備に影響はないのか。

そもそも、どういう順番で作業するのか。

図面には描ききれないことが、たくさんあります。

今回の島根のサウナづくりでは、わたし自身、施工中の現場を直接見ていたわけではありません。

図面を見たり、打ち合わせをしたりしながら関わっていました。

だからこそ、図面だけでは判断できないこともあるな、と感じました。

昔は、現場で職人さんたちと一緒に仕事をすることもありました。

雨の日も暑い日も、木材やタイル、ケイカル板などの資材を運んだことがあります。

職人さんには施工を進めてもらって、自分はできることをやる。

営業も職人さんも、それぞれ役割は違うけれど、同じものをつくっている感覚がありました。

資材を運ぶ人とサウナ施工の職人

今振り返ると、あのころ現場で見ていたことや、何気なく交わしていた会話には、図面だけではわからないことがずいぶんあった気がします。

そして、完成したサウナに入ると、そんな苦労はほとんど見えません。

木のにおいがして、ストーブから熱が伝わってくる。

ただ、そこにサウナがある。

でも、その裏側には、いろいろな人が考えた「ここ、どうする?」が積み重なっています。

サウナをつくる仕事から離れた今も、図面を見ると、ついその向こう側にいる人たちのことを考えます。

あの図面の線のとおりに、現場では本当につくれるんだろうか。

結局、今でもそんなことが気になるんですよね。

そんな感じで。

元サウナマン まっちゃん

PROFILE

こんにちは、まっちゃんです。元サウナメーカー営業として、全国各地のサウナづくりに関わってきました。今も知人を通じてサウナづくりに携わっています。国内外のサウナにもよく足を運びますが、回数や施設数はあまり数えていません。そんなこんなで、今もサウナの近くにいます。

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