今回はHUSKING BEEのツアーにお呼ばれして、長野県と新潟県に行ってきました。 新潟は当日入り当日戻りでしたので、今回はおじゃまできませんでしたが、長野県でいい出会いがたくさんありました。
まず長野編の第1弾ということで蒸されてきましたよ。 長野県松本市の「林檎の湯屋 おぶ〜」。
Instagramを見るとよく見かける、手入れが行き届いた植栽と光が織りなす幻想的なファサード。 私の友人も楽しんだ帰りに撮影したものをSNSにアップしていました。 この光景を自分の目で見ることができただけで、嬉しさが込み上げてきます。

店内に入ると、木材がふんだんに使われた綺麗で温かみがあり、心安らぐ雰囲気です。 グッズコーナーや席をゆったりととったレストラン、ゲームコーナーなど、来場された方皆さまに向けて「楽しんでいただきたい」という細やかな心遣いが随所に感じられました。


男湯ののれん横にあるジェラートに後ろ髪を引かれつつ浴室へ。
浴室にロッカーがあるのは当たり前ですが、ここにまずおぶ〜の細やかな気遣いを感じる部分があります。 それは、下足箱のロッカーに「脱衣所のロッカー位置」が記載されているんです。
人によって「上がいい」「下がいい」と好みの位置がありますが、靴を下足箱に入れる時、脱衣所のロッカー位置も同時に選べてしまうのは、脱衣所であちこち探す手間が省けるので、本当に素晴らしい心遣いだと思います。 そのために下足箱も男女別になっているので、男女別の伏線が見事に回収されるわけです。

浴室内は天井が高く、広々としていてとてもキレイです。 体を洗って浴槽に浸かろうと思ったら、すごく電気風呂を推しているのが目に入ります。 ここもおぶ〜の特筆すべきポイントで、なんと電気風呂の数が日本一。
電気風呂というと、場所によっては電流がかなり強かったり、電気風呂が熱湯のため長居しづらいというところで、敬遠しがちでした。 しかし、ここまで電気風呂推しなら挑戦しようと思い、腰とふくらはぎを同時にマッサージできる「座楽の湯」で体を温めることにしました。

恐る恐る入ると、今までの電気風呂に対してのマイナスイメージが見事に払拭されました。 まずお湯の温度がぬるすぎず熱すぎず、個人的にかなり好みの温度感。
そして、おぶ〜の館内全てで使われているお水はアルプスの伏流水。 ただでさえ肌あたりが柔らかくて気持ちいいのに、その伏流水をナノ化することでさらに柔らかく、保湿浸透作用に優れた極上水に昇華しており、馴染み方が異次元です。 この保湿浸透作用はサウナでも重要な役割を果たしますので、超重要キーワードです。

電流は「もむ」「たたく」「押す」がとてもうまく表現されており、体への伝わり方もまるで人間が力を入れるかのようで、シームレスに力が上がる感覚です。 ただやみくもに電気信号がピリピリ、というわけではありません。 こんなに居心地のいい電気風呂、生まれて初めてでした。 「座楽の湯」の入浴心得にある、「やみつきになるので注意すべし」には心の底から納得。
体が温まり軽くなったところで、いよいよサウナへ。 おぶ〜の男湯にはオートロウリュの「おとこまえサウナ」と、セルフロウリュの「ありがとうサウナ」があります。まずは「おとこまえサウナ」から。


大きめのサウナ室の正面には、これまた大きなサウナストーブが2機鎮座しており、右側は大型サウナヒーター、左側はサウナストーンが組まれたストーブが。 かなりパワフルな熱を全身に浴びることができます。
パワフルなサウナ室だと、暑くて鼻呼吸できない時があるのですが、そんなことはなく実に快適に呼吸できるので、居心地がかなりよくしっかりと汗をかくことができます。
10分ごとにオートロウリュが開催されますが、サウナストーンから発せられる熱波は自然と体に伝わってくるようになっており、無理せず浴びることができます。 じんわりと温まっていく感じがとても気持ちいいです。
そしてオートロウリュの「10分」なのですが、サウナ室の外から時間の確認ができるので「いきなり熱波を浴びたい」「このセットは熱波なしでいこう」など、サウナーの皆さまの体調やルーティンに合わせて入れる点も大きな魅力です。

おとこまえサウナを出ると、すぐに備長炭水風呂があります。 こちらも先ほど書いたように、アルプスの伏流水をナノ化したナノ水を使用しているので、肌あたりの柔らかさはもちろんのこと、水の冷たさも柔らかく伝わってきて、我慢大会みたいなことは全くありません。 すごく爽快で気持ちよく、リラックスしながら水風呂を楽しむことができます。
さらに「ひやたま」という細い滝が設置されているので、頭から浴びながら入ると、頭もシャキッとなってより気持ちいいです。
ととのいスペースは露天エリアにしっかりとスペースがとられており、混雑時でもととのい難民になる率はとても低いと思います。
まず最初はととのいチェアに座ってみたのですが、そこで自分でもビックリなことが。 思わず涙が出てしまったのです。
おとこまえサウナの優しさと力強さが合わさった熱波、ナノ化されたアルプス伏流水の爽快さと柔らかさ、心地よく寄り添う松本の夜風。 奇跡みたいな積み重ねに感動して、「サウナが好きになって本当によかった」と心から思えたからなのかなと。
そしてゆっくり呼吸をととのえていたら、おとこまえサウナの壁面にびっしりと張られたレッドシダーの香りがほのかに鼻の奥から香ってきて、思わず笑みもこぼれてしまい、忘れることのできない時間を体験することができました。
ゆっくりととのったら次は「ありがとうサウナ」へ。 こちらは暗めな照明で、じっくり静かに蒸されるセルフロウリュのサウナです。

ありがとうサウナに入った時に思ったのは「熱が柔らかい」という印象でした。 熱が体を優しく包み込んでくれる感じで、ゆっくり心も落ち着けて楽しむことができます。 壁面のニッチに書かれている「サウナができる日常に、ありがとう」という一文。 「さっき涙が出たのは間違いじゃなかったんだな」と感謝しながら蒸されました。

そうやって思いにふけりながらサウナ室にいたら、突如ランプが点灯! 何事かと思いきや、これがセルフロウリュの合図となる点灯だったのです。 こういう場合、設置してある砂時計を確認しながらセルフロウリュの時を待つのが一般的ですが、暗くて見づらいことがほとんどです。 しかしランプの点灯だとかなり分かりやすい! 条件反射で体が動いてしまうので、点灯後即ロウリュでタイミングを逃しません。
ラドルの一杯あたりの水量も多めなのと、サウナ室の広さに対して十分な大きさのサウナストーブですので、蒸気や熱がしっかりと出て一気に体感温度が上昇します。 柔も剛もお手のもの、ありがとうサウナの正体は変幻自在の超ハイスペックサウナでした。
ありがとうサウナを出た先には「ひとり水」という壺風呂タイプの水風呂があります。 こちらももちろんナノ化されたアルプス伏流水。 壺風呂に入ると浴槽を独占しているので、とても贅沢な気分になれます。
そしてこの水風呂には蛇口がつけられており、常にお水が出ているのですが、この水、なんと飲んでいいんです。もちろん飲みましたが、もちろん最高でした。

自分の中で美味しい水の基準があるのですが、それは水を飲み込んだ直後、そこで水が消えてなくなる感覚があるかどうかです。 普通の水道水だと飲み込んだ後、食道を流れていく感覚があるのですが、美味しい水だとそれが全くなく、すぐ消えてなくなって体と馴染むんです。
今までそれを感じたのは、スパ・アルプス(富山)、しきじ(静岡)、CYCL(山梨)などごく一部の温浴施設です。 水がキレイな土地だからこそなせることで、おぶ〜はそこからさらに昇華した水をふんだんに使っているのですから、もう脱帽です。
ブレインスリープが敷いてあるととのいスペースに寝転がって、しっかりと宇宙遊泳。 しっかりとととのって次のセットにいこうとした時です。 サウナをした方たちの体のあまみがとんでもなく出ているんです。 すごいなぁと思いながら自分の体に目を落とした時、ここでもビックリしました。 肩から下、全身に強烈なあまみが出ていたのです。
普段はあまみが出たといっても足の太もも内側に出るくらいなので、これから先この記録が破られることはないだろうというくらい出ました。
ここで冒頭に書いた「保湿浸透作用」というキーワードの登場です。 ここからは推測ですが、おぶ〜で使われている水は全てナノ水なので、サウナ室でロウリュされた時に出る蒸気も、水風呂も、体にしっかりと浸透して馴染みがよかったからこそ、血管がしっかりと収縮して血流も大幅アップしたのでは? だからこそ、こんなにもあまみがハッキリと出たのではないか、そう思っています。
お風呂とサウナをしっかりと楽しんだあとは食事タイム。 ここは松本、名物を食べたいということで選んだのはこちら。

「自家製タレで食べる風呂屋の山賊焼き定食」をいただいたのですが、鶏むね肉がかなり大判で食べ応え抜群、脂身は少ないのにとってもジューシー。 自家製タレにつけて食べると程良い酸味と爽快感がプラスされて、どんどん箸が進みます。
ナノ水で炊かれたご飯も強烈に美味しい!おかずがいらないレベルの美味しさで、しっかりとした甘味、中はとてもふっくらしているけど外はべちゃつかず粒立ちが良い。 ここまで美味しいお米、そうそう食べられるものではありません。 こちらの山賊焼き定食、とてもバランスがいいのでダイエット中の方にもおすすめですよ。
食後のデザートは、浴室に入る時に後ろ髪を引かれまくったソダテルのジェラートを。 どれにするかかなり悩みましたが、人気ナンバーワン「搾りたて牛乳」にしました。

牛乳の濃厚さやうまみがガツンと伝わってくるのですが、甘さも抑えてあったり、後味が軽やかに抜けるように作ってあるので、重くなく最後までスプーンがスイスイと動いてしまう美味しさでした。
こんなに素晴らしい時間を過ごせるとは思いもしませんでした。 松本の夜風がとても気持ちよかったので、帰りは南松本駅まで歩いて帰りました。 今、このコラムを執筆しながら「また行きたい」と思いを馳せています。
松本にお住まいの方は、おぶ〜に気軽に行けるのだからうらやましいです。 水が素晴らしい温浴施設にハズレなし。 まだ行かれたことがない方は、ぜひゆっくりと時間をとって行っていただいて、おぶ〜のいろいろなところに感動してみてください。
追記 今回のコラム執筆にあたり、浴室内の写真をおぶ〜の中山マネージャーさまよりご提供いただきました。ご協力いただき、ありがとうございます。




